上野 森羅 代表取締役(BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ))のインタビュー

BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ) 上野 森羅 代表取締役

BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ) 上野 森羅 代表取締役 EKIRA UENO

小中高はサッカー部に所属。高校サッカーの強豪校に進学するも、部活動を引退するタイミングでクライミングに出会い人生が一変。10年越しの夢を叶えて、21年4月に念願のボルダリングジム「BOULDER BOYS KLUB」をオープン。同店のコンセプトは、“ボルダリング好きな仲間たちが集まる秘密基地”。

偶然テレビで見たクライマーの姿に衝撃を受けたのがきっかけ

ボルダリングを始めたのは、18歳のとき。たまたま見たテレビ番組がきっかけです。フリークライマーの小山田大さんが出演されていた番組だったのですが、彼が岩を登っているシーンを見たときに、衝撃が走ったんです。「やりたい!」と思って、翌日近くにあるクライミングジムへ登りに行きました。小中高とサッカーをやっていたのですが、ちょうど高校の部活動を引退するときだったので、タイミングもよかったのかなと思います。

その番組を見るまでクライミングの存在すら知らかったのですが、実際にやってみて「こんなに面白いスポーツがあるんだ」と。そこからハマってしまい、気づいたらもう14年近く。こんなに長く続けられたのは、最初に通っていたジムがすごくアットホームだったからというのも理由のひとつです。

当時はボルダリングもまだ全然知られていなくて、ジムに来ているのは山登りが好きな大人ばかり。10代なんて僕くらいでした。でも、周りの方が分け隔てなく仲良くしてくれて、本当に楽しかった。それもボルダリングが好きになるきっかけでした。

いつか僕も年齢関係なく、ボルダリング好きのみんなが集えるアットホームなジムを作りたいと思っていたので、この「BOULDER BOYS KLUB」で夢を形にすることができました。

ボルダリングは性別年齢関係なく楽しめるスポーツ

そもそも「ボルダリングって何?」という方も少なくないと思いますが、ボルダリングというのは、クライミングの一種です。もともとは自然のなかの巨大な石(ボルダー)を手足だけで登るというものなのですが、こういった屋内ジムでのボルダリングは、3~5mの高さの壁を最低限の道具(シューズ、滑り止め)だけを使って登るものです。難しいと思われがちですが、はしごが登れれば十分。女性や高齢者、もちろん子どもでも簡単に始められます。

僕が出会ったなかには、65歳で始めた女性の方で当時は71歳。屋内のジムだけでなく、岩場にも出かけるバリバリの現役という方もいらっしゃいました。筋肉ムキムキの男性のほうが苦戦していて、女性のほうが意外とスムーズに登れたりするのもボルダリングの面白いところ。というのも、ボルダリングは筋力だけでなく体幹や柔軟性が必要になるスポーツ。重心と身体の向きを揃えれば、そこまで筋力がなくても登ることができるんです。

自分のペースで目標設定が可能

しかも、いろんな傾斜があって、レベルもさまざま。ルートや課題がたくさんあるので、自分のやりたいものを選べるし、自分のペースで進めることができるのもポイントです。自分に合ったレベルを決められるので、達成感も得られます。フィットネスのジムに通い始めても、なかなか続けられないという方がいらっしゃいますが、クライミングは目標が明確で次の課題も見つけやすい。やり始めるとリピートする方が多いというのも特徴です。

ボルダリングで面白いなと思うのは、上級者と初心者が同じ空間にいること。ひとつの壁にさまざまなレベルのルートが設置されているので、同じ壁を共有して順番に登ったりできるんです。経験者が始めたばかりの人にアドバイスしたり、お客様同士が教え合ったり。大人と子ども、高齢の方と世代を超えたコミュニケーションが生まれていきます。そういう部分もボルダリングの魅力のひとつだと思います。

基本は手ぶらでOK!肩こり改善にも

やっぱり一番は、ボルダリングの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いが強いです。初心者の方には登り方のレクチャーはもちろん、「こうやって登ったら簡単ですよ」といったようなアフターケアもしています。専用シューズと滑り止めは当ジムで用意がありますので、動きやすい服装であれば身ひとつでOK。基本は、手ぶらで来られるのもポイントです。

全身を使うエクササイズ要素もあり、実は肩こり改善にも効果があります。肩の可動域もそうですが、背中も腰も使うので全身がほぐれていくんですよね。体幹も鍛えられると思いますし、引き締まった身体を作ることもできる。「どこをどう登っていけばいいんだろう」とパズルを解くように知力を使う部分もあるので、お子さんにもおすすめのスポーツです。

一度挑戦したら「またやりたい!」と思うはず

この地にオープンを決めたのは、最寄り駅から徒歩10分以内というアクセスの良さもありますが、父親の影響で小さいころから遊びにきていた場所だったからというのも理由のひとつ。この地域の皆さんの温かな雰囲気に、馴染み深さを感じていたからです。「BOULDER BOYS KLUB」が、そんな地域の皆さんの交流の場になればいいなと思っています。ボルダリングは、遊びながら楽しくできるスポーツですので、ぜひ一度挑戦しにいらしてください。きっと「またやりたい!」と思ってもらえるはずです。

 

※上記記事は2021年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ) 上野 森羅 代表取締役

BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ)上野 森羅 代表取締役 EKIRA UENO

BOULDER BOYS KLUB(ボルダーボーイズクラブ) 上野 森羅 代表取締役 EKIRA UENO

  • 出身地: 相模大野
  • 趣味: サッカー、美術館に行くこと
  • 感銘を受けた本: 嫌われる勇気
  • 好きな映画: 「スタンド・バイ・ミー」
  • 好きな言葉: 「ひとりじゃない」 
  • 好きな音楽: Def Tech「My Way」
  • 好きな場所: 鎌倉、葉山

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