藤川 誠 代表（Bloomove Dance Studio（ブルームーブダンススタジオ）)のインタビュー

10代で始めたタップダンス

タップダンスを始めたのは中学2年生のとき。当時、千葉真一さんや真田広之さんに憧れていて、二人と同じJAC（ジャパンアクションクラブ）に入りたい。そのためには特技が必要だろうと始めたのがタップダンスでした。ちょうどテレビ番組でビートたけしさんが下駄や足ヒレなど、いろいろなものでタップをしていて「これなら出来るかも」と思ったんですよね。周りの友だちに「タップダンス、教えてくれるところ知らない？」と聞いたら、近くに教室があって。そこに通い始めたところ、偶然にもJACの方がいらっしゃったので、自分も高校生のときにJACに入ることになりました。JACは皆さん、昔から体操をやっている方がほとんど。「初めまして」でいきなりムーンサルトをする人たちばかりだったんです（笑）。僕はダンスしかやってこなかったから、そこから始めても敵わないなと。でも、ダンスのクラスだけはトップに入っていたので、アクションではなくダンスの世界に行こうと。高校2年生のときにJACを辞めて、ダンスの道に進むことを決意しました。

武蔵小杉から世界へ！をコンセプトに

国内、海外問わずダンスのイベントに出演するなど自分もダンサーとして活動する一方で、スタジオに教えに行ったり、インストラクターを育成して派遣したり。タップダンスを中心にオールマイティーに活動を行うなかで、2015年にこの「ブルームーブダンススタジオ」をオープンしました。当スタジオのコンセプトは武蔵小杉から世界へ。地域密着型のダンススタジオではありますが、ひとつの趣味として始めた人がここから世界へ巣立ってくれたらいいなと思っています。

タップをメインにオールジャンルのダンスを

今、通っているのは子どもたちが多いですね。小さい子だと3歳くらいから小学生。そこから、一番上は70代まで。幅広い年齢層の方に通って頂いています。タップダンスひとつに絞りたくないなと思い、流行りのヒップホップやK-POPまで。さまざまなジャンルのクラスを素敵な先生たちに指導して頂いています。ダンスをやりたいなと思う人なら、どんな人でも大丈夫です。お年を召した方。昔やってみたかったけど、という方にもぜひ来ていただきたいです。タップで言えば『雨に唄えば』やフレッド・アステアさんのとか、昔の映画に入り込めるような楽しさを味わっていただきたい。体力的に無理かなと思う方もいらっしゃるかもしれないですけど、ぜひ一度やってみてください。上手い、下手はあるかもしれませんが意外と踊れますから。

正解がないダンスはお子さんにもぴったり

ダンスの魅力は、奥が深すぎてよく分からなくなってきましたけど、やっぱり正解がないところ。唯一、バレエだけがクラシックなのでポーズや型が決まっているのですが、それ以外のジャンルは型がない。かっこよければ全てよし。なので、個性をいくらでも発揮できるのが魅力のひとつなのかなと思います。それを思うと、お子さんにはダンスをやるメリットがたくさんあるのかもしれません。ダンスってリズムや体の使い方を学ぶものですけど、頭を使う部分も多いんです。ダンスって性格が出るんですよね。自分の表現方法のひとつになるし、他の何かをするときの手助けになると思っています。

ダンスから楽しさを発信したい

なんで踊るのかなと考えるとやっぱり楽しいから、なんですよね。子どもって自然と踊り出しますけど、見ていると楽しいときに踊る。大人になると楽しいなと思うことが少なくなってくるし、その“楽しい”を自分で作っていけば、他の楽しいことにも繋がっていくのかなと。ダンスが楽しさづくりのひとつになったらいいなと思っています。当スタジオでは車いすの方にもタップダンスを教えています。日曜日にはインクルーシブという年齢、性別、障がいの有無に関係なくダンスを楽しめるクラスも用意していますし、地域の方に気軽にダンスを始めていただきたいなと。地元を活性化する意味でも、ダンスをつかっていただきたいなとも思っています。ダンスは簡単です！誰でも出来ますから、気軽に体験に来てください。

※上記記事は2021年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。