太田 将啓 店長（イザカヤミドリ)のインタビュー

営業マンから居酒屋店主として独立

大学卒業後はリフォーム会社の営業マンをやっていたんですけど、あんまりうまくいかなくて退職。そこから公務員試験を受けようかなと、並行して居酒屋さんでアルバイトを始めました。そこで飲食業の楽しさに魅せられたのが独立するきっかけになりました。働いていた居酒屋さんの本社が独立を支援するようなところだったのも後押しになり、2015年にこの「イザカヤミドリ」をオープン。安定さを求めて公務員もいいなと思いましたけど、もともと自分で何かを始めたいという思いもあったので、チャレンジする方を選んでしまいましたね。

名物はかつおの藁焼きと牛すじの煮込み

オープンするときにこだわったのは、コの字カウンター。オープンキッチンでお客様にライブ感を楽しんでもらいつつ、しっかりと接客もできるのかなと。今も当時も変わらず、お客様に愛される店づくりを目標にしています。看板メニューは、かつおの藁焼き。高知直送なんですけど、居酒屋さんでやっているところは少ないのかなと思っています。藁焼きは火が上がるのでパフォーマンス的なところでも楽しんでもらえるのではないかなと。あとは、牛すじの煮込み。オープンのときから継ぎ足して作っている名物メニューです。あまじょっぱくて普通の煮込みというよりもビーフシチューのような味わいで、ワインにも合いますね。ガーリックトーストと一緒に食べていただくのもおすすめです。

季節メニューも豊富！

常連さんも多いので、飽きさせないように日々新しいメニューを考えています。創作料理なので、ジャンルもこだわらず何でもあり。季節のものを取り入れながら、和洋中といろいろなテイストのものを試行錯誤しながら作っています。自分自身が食べたいなと思ったものもありますし、社員と勉強がてら食べにいったお店のものを参考にアレンジすることも多いですね。最近だと白子とゴルゴンゾーラを使った洋風茶碗蒸しや秋鮭とキノコの春巻きが好評でした。冬はもつ鍋を出したりもしますし、来る度に新しいメニューを食べていただけるように心がけています。お酒もいろいろ揃えていますが、おすすめは「店主の愛したミドリちゃん」という緑茶割り。鹿児島と静岡のお茶をブレンドしたオリジナルの緑茶を使っています。また、僕自身もソムリエの資格を持っているので、美味しいワインを出せるように頑張っています。料理に合うワインなど気軽に聞いていただけたらうれしいです。

お客様にはとにかく楽しんでほしい

お客様に接するときに意識しているのは、元気よくハキハキと。スタッフにも共通認識として常に伝えています。「楽しく、悔いなく、懸命に」というのがお店のコンセプトなので、まずは自分たちが楽しんでやること。それがお客様を楽しませるに繋がるのかなと思っています。お客様から「美味しかった」と言われるのもうれしいですけど、「楽しかった」と言われるのが自分にとっては一番の褒め言葉です。「イザカヤミドリ」という店名は、もともと緑色が好きだったのもありますけど、お通しとしてグリーンサラダを出すなど色にあわせた料理も展開できるかなと。お客様には緑茶割りの名前のように「昔好きだった人がミドリなんですよ」なんて言ってますけど（笑）。盛り上がるネタにもなっていますし、そこも楽しんでいただけるポイントになっているのかなと思います。

地元バスケチームも応援！

テラス席はペットもOKです。常連さんで毎回わんちゃんと一緒に来てくださる方もいらっしゃいますし、お散歩ついでに通りがかったわんちゃんが「入りたい」と立ち止まってくれることも。居酒屋ですけど、家族連れも多いですね。お子さんも食べられるメニューもたくさんありますので、老若男女問わずさまざまな方にご利用いただきたいです。最近は、地元の川崎ブレイブサンダーズというプロバスケットチームもお店をあげて応援しています。試合がある日は店内のテレビで放送していますし、ファンの方のコミュニケーションスペースになればいいなとも思っています。地元の方々に支えてもらってここまで営業を続けることができました。皆さんには感謝しかありません。なるべく飽きさせないよう、楽しんでもらえるよう日々努力していますので、今後もぜひたくさんご来店ください！

※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。