中島 夏樹 院長(中島医院)のインタビュー

中島医院 中島 夏樹 院長

中島医院 中島 夏樹 院長 NATSUKI NAKAJIMA

聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学小児科に入局。小児科助手として研鑽を積む。米国テキサス大学で感染症や免疫学を学び、聖マリアンナ医科大学小児科講師に。1999年、中島医院を継承(武蔵新城駅より徒歩1分)。

父の背中を見て医師を志し、60年以上地域で愛されるクリニックを継承

当院はもともと父が1955年から診療していた医院が始まりです。私が医師の道を選んだのは、内科医として診療していた父の姿を見て育ったことが一番大きいと思います。
聖マリアンナ医科大学卒業後は、小児科の医局に入局。米国テキサス大学への留学なども経験しながら、小児科医として臨床経験を積みました。一般小児科学と共に、小児感染免疫学、ワクチン学を学び、テキサス大学でウイルス学、免疫学の研究にも携わりました。感染症や免疫学について興味を持ったのは、入局してすぐに出会った患者さんがきっかけです。初めての当直勤務で診察した赤ちゃんが、原発性免疫不全症という珍しい病気だったんです。その患者さんをずっと診療することになったのが専門性を深めるきっかけになりました。
父は内科医でしたが、昔から場所柄お子さんの患者さんも多く、お子さんの診療に力を入れたいと考え、跡を継ぐ形で診療を始めました(JR南武線「武蔵新城駅」より徒歩1分)。小児科医を選んだのはお子さんの患者さんが多く、患者さんの役に立てると思ったことが大きいですね。

中島 夏樹 院長

町のお医者さんとしてお子さんから大人の方まで幅広く診療

ここは最初一戸建てのクリニックだったのですが、診療を始めるタイミングでビルに改装しました。内装は友人のデザイナーに依頼して、お子さんも過ごしやすい院内にしてもらいました。待合室を広くしたこと、感染症対策に入口を分けたことが大きな特徴で、受付から診療、会計までほとんどほかの患者さんと会わずに受診いただくことが可能です。今では感染症対策として入口を分ける医院も多いですが、当時はそうした考えはありませんでした。専門に感染症を学んだこともあり、何とかしなければ…とこだわった点です。
当院の診療科目は小児科、内科、皮膚科です。患者さんはやはり比較的お子さんが多く、風邪やお腹の痛みから予防接種まで幅広く対応しています。昔から町医者として診療してきましたが、お父さんお母さんと一緒にお子さんがいらして、お子さんの診察と一緒にご両親も診る、というスタイルで診療しています。嬉しいことに、次の世代の方がまたお子さんを連れて来てくれることも増えてきています。うちの父が診察した患者さんも多く、とてもありがたく感じています。

予防接種や検診に力を入れる

今後力を入れていきたいのは、専門でもある予防医学です。その中心になるのが予防接種です。当院では法定のものから任意のものまで対応していますので、しっかりとスケジュールに沿って受けていただきたいと思います。
川崎市は予防接種に力を入れており、医師会とタッグを組んで実施しています。予防接種は予約制にしない、というのが私のポリシーです。これはお父さんお母さん方の利便性を大切にしているためです。時間で分けるクリニックもありますが、それでは受けられる時間が限られてしまいます。私が小児科医になった頃に比べて、予防接種の数は3倍くらいになっているんです。おこなう期間も決められていますが、御両親は仕事や家事で時間がとれない方も多いものです。時間がある時には、いつでも接種できる環境を提供したいというのが私の考えですね。当院では3・4ヶ月検診、6・7ヶ月検診、5歳児検診にも対応しています。入口や院内のスペースを可能な限り分けることで、なるべく一緒にならないようにして、予防接種や検診に来たお子さんが病気をもらって帰らないようにしたいですね。

中島 夏樹 院長

待ち時間を減らすことも感染症対策の一つ

患者さんの診療は丁寧に診察することはもちろんですが、できるだけお待たせせず受診いただけるように工夫しています。予約をインターネットで取れるようにしたのもその一環です。待ち時間を減らし、ほかの患者さんとの接触を少なくすることは感染症対策にもなります。院内でお待ちいただく時間を少しでも減らしたいですね。診療が終わった後、いかに受付を早く済ませてお帰りいただくかも大切です。診療やご案内にも気をつかっていますし、スタッフも人数的に余裕を持たせて配置しています。
また、最近若い方を中心にお父さんが育児に参加してくださることが増えています。お母さんから頼まれてお子さんを連れてきたお父さんの中には、「いつから熱がありますか」とお聞きしても「分かりません」という方もいらっしゃいます(笑)。私個人としてはお父さんも育児に参加することをぜひ積極的にして欲しいと思っており、それを応援してあげられればと常々思っています。

これから受診される患者さんへ

私は川崎市で園医も担当しており、お子さんの保育にもとても興味を持っています。3歳まではお母さんと過ごすべき、という「3歳児神話」もありますが、社会性が身につき、発達にも良い影響がありますので、お子さんにはなるべく早く集団生活をさせていただきたいですね。相談されればできるだけ早い内から保育園に行かせてください、というお話もしています。
集団生活では予期しない病気をもらってしまうというデメリットも存在しますが、そのためにも必要なのが予防接種による予防です。もし、病気にかかってしまった場合でも進行する前に早めに処置をすることが大切です。なるべく早めに診せていただきたいですね。当院は武蔵新城駅から徒歩1分の場所にあります。こんな軽い症状で来て…というようなことは絶対申しません。薬が必要などうかも含めてしっかりと診断させていただきます。心配なことがあれば相談だけでも結構ですので、どうぞ気軽においでください。

※上記記事は2018年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

中島医院 中島 夏樹 院長

中島医院中島 夏樹 院長 NATSUKI NAKAJIMA

中島医院 中島 夏樹 院長 NATSUKI NAKAJIMA

  • 出身地: 東京都
  • 趣味: 音楽演奏(エレキギター)
  • 好きな本: 小説(国内・海外共)
  • 好きな映画: 真夜中のカウボーイ
  • 好きな言葉・座右の銘: 明日できることは今日やらない(笑)
  • 好きな音楽: ブルース(60年代~70年代)
  • 好きな場所: 自宅

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