堺 浩之 院長(さかい医院)のインタビュー

さかい医院 堺 浩之 院長

さかい医院 堺 浩之 院長 HIROYUKI SAKAI

東海大学医学部を卒業後、同大学の循環器内科へ入局。大学病院や総合病院で診療するほか、大学院で研究に携わり、博士号を取得。循環器の疾患を専門に10年あまり経験を重ね、「武蔵小杉駅」に開業。

「偶然」から医師になり、「偶然」から開業へ

私は、両親ともに医師の家庭に生まれ、さかのぼりますと祖父もまた医師でした。そのため、私が医師になったことも「両親の影響によるもの」という事になるのでしょうが、子供のときからずっと目指していたかと言えば、そうではありません。高校の半ばころまでは、同じ理系でもコンピュータ関係の仕事に就きたいと考えていたのですが、最終的に進路を決めるとき、「この成績ならば医学部進学を狙えそうだ」となったんですね(笑)。ですから、振り返って考えてみますと、私がこうして医師になったのは、ちょっとした「偶然」ということになるのかもしれません(笑)。
大学卒業後は循環器内科を専門に、母校の大学病院や神奈川県内の病院で経験を重ねました。そして、私が医師になって10年あまり、2005年に『さかい医院』を開設することになったのも、ちょっとした「偶然」からでした。実は、いまクリニックが建っているのは、私の実家があった場所。漫画『サザエさん』に出てくるような、昔ながらの家屋を建て替えるというという運びになって、それならば「自宅兼クリニックにしよう」と、話がまとまったんです(笑)。

来院患者さんに優しい、ホッとくつろげるクリニック

「自宅兼クリニック」ということで、外観はごく普通の住宅のようなイメージでしょうか。前の通りから院内まで、スムーズにお入りいただけるようなバリアフリー設計なっているほか、院内も段差のない広々としたスペースを確保しています。一方で、待合室の一角に畳敷きの小上がりがあるのは、川崎市内の医療機関としては珍しいかもしれません(笑)。クリニックのレイアウトを考えていたとき、設計士さんや家族の者と意見を出し合うなかで「畳って落ちつくよね」ということになったんです。ちなみに、小上がりの足元は掘りごたつになっていて、実際に食卓として使っていた座卓を再利用しているんですよ(笑)。
来院される患者さんは、近隣にお住いの方を中心に、私が循環器専門医であることを調べて、遠方から足を運んでくださる患者さんもいらっしゃいます。20代の若い世代の患者さんから、90歳半ばのご高齢の方まで、みなさんご自分の足で歩いて来てくださいます。とは言え、私は決して「何でも診ましょう」というスタイルで診療しているわけではありません。私の専門分野はあくまでも循環器で、自分の専門外の疾患については、その分野の専門医に積極的にご紹介するようにしています。ここでできる治療は責任をもっておこない、そうでなければ速やかに専門のドクターをご紹介する。本当の意味で患者さんのためになる診療をおこないたいと考えているのです。

知識と技術を兼ね備えた、循環器のスペシャリストとして

私は、心臓や血管の病気を診る循環器科の医師として、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧や糖尿病といった生活習慣病など、さまざまな症例を担当してきました。大学院では、虚血性心疾患の研究に従事して博士号を取得し、カテーテルを使った診療スキルを磨くために集中的に取り組んだ時期もありました。そのため、私は自分のことを「循環器の専門家」だと考えていて、だからこそ自分の専門外のことは、その道のスペシャリストにお任せするべきだと思うんです。広く浅く診るコンビニエンスな医師よりも、深い知識と高い技術をもった専門医が診療にあたった方が、きっと患者さんのためになるはずですから。
たとえば、パン屋さんに電球を買いに行く方はいらっしゃらないと思いますけれど、クリニック選びも同じこと。ペンを買うならパン屋さん、電球を買うのならば電気屋さんへ、専門店を上手に使い分けるのも大事なことだと思います。幸いこのエリアには、当院のほかにもたくさんのクリニックがありますからね。近くのコンビニで済ませるのか、きれいなラッピングをしてくれるデパートを選ぶのか、患者さんの側も賢い目でクリニック選びをしていただきたいと思います。

患者さんの健康を守るため、力を尽くし、言葉を尽くす

診療の際に心がけるのは、患者さんと同じ目線でお話をするということ。たとえば、車関係のお仕事をされている方ならば、車に例えてご説明をしたり、経営者の方であれば、お金の話に例えてみたり(笑)。患者さんがイメージしやすく、分かりやすい、そんな説明の仕方を心がけているつもりです。私は、メディアの取材を受けたり、医師としてコメントを求められることも多いのですが、さまざまな形で情報発信したことが、少しでも患者さんの心に残ればいいな、と思うんです。どのようなきっかけであれ、私やクリニックのことを知っていただくことが、これから受診される患者さんの安心につながれば嬉しいですね。
このクリニックに足を運んでくださる患者さんの健康に、何らかの形でお役に立てる。医師として、これほど嬉しいことはないと思います。実際に、胸が苦しいと来院された患者さんに心筋梗塞を見つけたり、脳梗塞のために待合室で倒れた患者さんと一緒に救急車に乗り込んだり、迅速な対応で患者さんの命を救ったことも1度や2度ではありません。幸い後遺症も残らずに、今でも変わらずに顔を見せてくださる患者さんもいらっしゃいますけれど、そうした患者さんとのお付き合いは、これからも大切にしていきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

『さかい医院』は、「武蔵小杉駅」から歩いて8分ほどの場所にあります。会社の健康診断で異常が見つかってもそのまま放置してしまったり、血圧やコレステロールの数値が気になりながらもアクションを起こしていない、という方も多いのではないでしょうか。私は循環器の専門医として、さまざまな症例に携わってきましたので、きっとお役に立てることがあるかと思います。当院に足を運んでくださった患者さんに不安なくお帰りいただけるような診察を心がけておりますので、何か気になっていることがありましたら、お気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

さかい医院 堺 浩之 院長

さかい医院堺 浩之 院長 HIROYUKI SAKAI

さかい医院 堺 浩之 院長 HIROYUKI SAKAI

  • 出身地: 武蔵小杉
  • 趣味・特技: コンピューター
  • 好きな本・愛読書: ビジネス書籍
  • 好きな言葉・座右の銘: 初心忘れるべからず
  • 好きな音楽やアーティスト: ジャンル問わずいろいろと聴きます
  • 好きな場所・観光地: イタリア

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