宮脇 誠 院長(こすぎ駅前クリニック)のインタビュー

こすぎ駅前クリニック 宮脇 誠 院長

こすぎ駅前クリニック 宮脇 誠 院長 MAKOTO MIYAWAKI

聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学第3内科に入局。消化器関連の研鑽を積む。聖マリアンナ医科大学東横病院の内科や消化器病センターでの勤務を経て、2012年、こすぎ駅前クリニックを開院(武蔵小杉駅より徒歩2分)。

病気がちだった子どもの頃の体験が医師を目指すきっかけに

私は小さい頃、小児ぜんそくを患っていました。症状の苦しさが薬を使うとすぐに楽になるので、子ども心にお医者さんはすごいと感じていましたね。家族の中に医療関係者がいた訳ではないのですが、小学校の頃には医師になることを考えていましたので、子どもの頃の体験が医師を目指すきっかけになったと言えますね。
大学を卒業した後は、医局の第三内科に入局。消化器を専門に選びました。内科の医局ではまず一通りのことを学ぶのですが、その中でも消化器関連は診・治療だけでなく、内視鏡を始めとする検査やさまざまな処置もおこないます。多くの手法で患者さんと関わることに魅力を感じたのが消化器を専門に選んだ理由です。その後、武蔵小杉にある聖マリアンナ東横病院の内科や消化器センターで研鑽を積む傍ら、消化器肝臓内科の医長を15年務めた後、2012年、こすぎ駅前クリニックを開院いたしました。

武蔵小杉駅から2分、外部医療機関との連携もスムーズに

開院の場所に武蔵小杉を選んだのは、アクセスの良さやなじみがあるということ、そして勤務医時代にお世話になっていた聖マリアンナ医科大学東横病院があり連携が取りやすいことも大きな理由です。
クリニックの場所はたまたまご紹介頂いたのですが、駅からも徒歩2分と近く、患者さんが通いやすい場所です。場所を決める前から、患者さん達から開院するなら武蔵小杉に来てください、と言われていたので、ちょうど良いタイミングでしたね。今では新しい患者さんも増え、近隣の方を中心に10代の方から90歳のご高齢の方までさまざまな年齢層の方にご来院いただいています。
診療科目は内科一般、風邪や腹痛といった日常の体調不良から生活習慣病まで幅広く対応しています。予防接種や各種検診や特定検診をおこなっているほか、寝たきりなどで口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方のために胃に直接栄養を届ける「胃ろう」もおこなっています。院内はバリアフリー対応、レントゲンや心電図、超音波検査装置など一般的な内科診療に必要な機器を備えているほか、私の専門である消化器診療に欠かせない上部・下部の内視鏡設備も完備しています。ご要望に応じて往診もおこなっておりますので、必要がある方は一度お問い合わせください。

痛みを感じない検査も可能、経験豊富な上部・下部内視鏡検査

上部・下部内視鏡というよりも、胃カメラ・大腸カメラと言うとより分かりやすいでしょうか。バリウムやレントゲンによる検査と比較すると、直接患部を見るため病気を発見しやすいのが、内視鏡検査の大きなメリットです。当院の内視鏡機器は大学病院と同レベルのものを導入しています。NBIという特殊な光を用いることで、通常では見つけにくい小さながんの発見もしやすくなっています。しかし、「胃や大腸の内視鏡検査が苦しいという話をよく聞く」「以前したときに辛かったから二度としたくない」という方もいらっしゃるかもしれません。
当院では静脈麻酔を併用した痛みや苦痛の少ない検査をすることも可能です。検査後はしばらくお休みいただいた後、日帰りで帰宅することが可能です。内視鏡検査は医局に入局後から多くの研鑽を積んでおり、安心して受けていただけます。また、難病系の病気も多く診察しているので、消化器の異常をしっかりと診断することができるのも当院の強みです。早期発見のためにも定期的に受けて頂くことをおすすめします。

クローン病や潰瘍性大腸炎など消化器の難病治療も数多く経験

以前勤務していた聖マリアンナ医科大学には、さまざまな難病の方もいらっしゃいました。私の所属していた消化器でも同様で、なかなか治らないクローン病や潰瘍性大腸炎といった難治性の病気を多く拝見してきました。
ひどい腹痛や下痢が症状で、落ち着いて仕事ができない、電車に乗れなくなるなど日常生活にも支障をきたす病気です。普通に生活していると、単なる体調不良と思い見過ごすこともありますが、症状が続くと低栄養や貧血になる可能性もあります。若い方からご高齢の方まで症状が出る年代はさまざまですが、若く体力があっても無理な生活を続けると発症しやすくなります。
検査は内視鏡で確認し、治療は服薬を中心して、場合によって生活習慣の指導もおこないます。潰瘍性大腸炎の場合は食生活は関係ありませんが、クローン病の場合は油ものを控えるなど食生活の改善が必要だからです。また、ストレスや疲れで免疫力が低下した時に発症することも多いので、睡眠や仕事などの生活習慣の見直しも大切なことの一つです。
下痢や腹痛、血便などが一週間以上長く続く状況であれば、一度ちゃんとした検査をした方が良いでしょう。

これから受診される患者さんへ

当院を受診される患者さんは年齢も性別もさまざまで、当然それぞれ考え方も違います。お会いするのも何かのご縁ですので、来て頂いた方には満足して帰っていただきたいと考えています。患者さんの気持ちを考え、思いやりをもって接することを大切にしています。
消化器の病気では、難病ではありませんが、若い方を中心に過敏性腸症候群と呼ばれる病気も多くなっています。腹痛や下痢が続くのが特徴で、2年や3年など長期にわたり症状が継続する場合も少なくありません。長く症状が続いている、なかなかよくならない場合には一度ご相談ください。
また、当院では胃ろうの交換も往診でおこなっています。川崎で対応している医療機関はほとんどありませんが、今までの胃ろうの交換は10,000件以上で、私がする以外にも、往診に対応している先生との連携や介護施設の方と連絡をとるなどして交換をおこなっています。寝たきりの方、車いすの方の移動や医療機関での長時間の受診など負担を減らすことができますし、胃ろうの依頼だけでも大丈夫です。
当院は、普通のクリニックではなかなか対応していない消化器に関する難病の治療や、終末期の高度医療への対応をおこなっています。土曜の午前中も診療をおこなっており、往診については応相談になりますが、お体の調子がすぐれないなど気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

こすぎ駅前クリニック 宮脇 誠 院長

こすぎ駅前クリニック宮脇 誠 院長 MAKOTO MIYAWAKI

こすぎ駅前クリニック 宮脇 誠 院長 MAKOTO MIYAWAKI

  • 出身地: 岡山県
  • 趣味: ゴルフ、ジム、家庭菜園
  • 好きな本・作家: 星 新一など
  • 好きな映画: 話題になっているもの(スターウォーズなど)
  • 座右の銘・好きな言葉: 人事を尽くして天命を待つ
  • 好きな音楽・好きなアーティスト: BGM的な物
  • 好きな場所: 自宅や家族と買い物

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