横尾 大悟 院長（よこお整骨院)のインタビュー

柔道の経験が繋げてくれた柔道整復師への道

小学生の頃から柔道をやっていて高校時代には怪我でよく整骨院にお世話になっており、柔道整復師という仕事がずっと身近にありました。一度は大学で教師を目指していたこともあったのですが、卒業後に将来の進路を改めて考え、柔道整復師を志すことを決意しました。

日本整復師専門学校に入学して、その間にも整骨院での研修をさせてもらい、柔道整復師の資格を取得した後はまた別の整骨院に1年半ほど勤務していました。当時は既に開業するつもりでいましたので、そのために必要なスキルを学ばせていただいて、2015年に「よこお整骨院」を開院しました。

柔道整復師は名前の通り柔道をやっていた方がなることが結構多いんです。実際、自分の柔道の先輩方もその道を進んでいらっしゃったので、開業前にはいろんな先生と交流することができたり、いくつかの整骨院で勉強させていただく機会がありました。その中で良いところをどんどんチョイスしていって自分に合う形を見つけて、どんな整骨院にするかをイメージしていきました。開業するにあたって気を付けることや患者さんとの関係など、様々な経験をお話しいただくこともでき、とても参考になりましたね。

治すために一番大事なのは自分の体を理解すること

当院では「治す」ことを目的としており、根本的な部分からの治療を目指しています。そのため、最初の診察では患者さんに様々な質問をさせていただきます。足首をひねって転んだりボールをぶつけたというように痛みの原因が明確な場合もありますが、朝起き上がったら腰が痛くなった、車から降りるときに急に動かなくなったなど、なぜ痛いのかが分からないということもありますよね。その場合、実は痛みの原因がその人の生活の中に隠れていることが多いんです。起きたら腰が痛いというのは、ベッドで寝ているのか布団で寝ているのかでも違いますし、一人で寝ているのか、寝ているときの体勢はどうなのかによっても違います。そういった質問にお答えいただくことでライフスタイルが見えてきて、痛みの根本的解決を図っていくことができます。

また、2回目の治療にお越しになる際には課題を出させていただくこともあります。直前の行動が痛みを誘発しやすいので、普段どんな行動をしているのか意識して見てきてもらっています。一番大事なのは本人が自分の体を理解することです。どんな行動が痛みを引き起こしていたのかを知ることができれば、今後の生活を送る上でも気を付けて過ごすことができますよね。そうすればもしまた痛みが起こっても自分で治すことができますし、整骨院に来る必要もなくなります。

痛みの原因がどこにあるのかを知ることができる「ハイボルト治療」

ご来院される患者さんの6～7割は、何が原因か分からないけれど痛いという方です。原因が分かっている痛みで来られる方は1～2割、あとは産後のダイエットや筋肉を付けて生活を楽にしたいという方もいらっしゃったり、様々なお悩みがあります。整骨院というと電気を当ててマッサージするというイメージが大半なのですが、当院ではそれだけでなく、新しい機械や患者さんが求めていそうなものをピックアップして取り入れています。

中でもおすすめの機械は「ハイボルト」です。ハイボルトは電気によって自分の弱い場所や痛みの場所の原因を見つけることができます。例えば、首が丸まってるのは実は背中が原因であるように、痛みの場所と悪い場所が違うという場合は結構多いのですが、ハイボルトを使うことで筋肉や神経にアプローチし、レントゲンにも写らないような痛みの原因をより早く見つけることが可能になります。

患者さんのことを第一に考えた様々な取り組み

出来る限り多くの患者さんが来やすい状態を作るため、平日は22時まで診療していたり、土日も対応しています。当院に来られる患者さんは比較的若い方が多くて、身体の不調を感じやすくなる30代後半～40代の方が多いです。お仕事をバリバリされているので、治療を進めていく上で週2回くらいは来院していただきたいと思っても、時間が合わなくてなかなか来られない場合があったりします。そうなると治療計画がずれてしまうので、診療の時間帯を広げることで患者さんが無理なく来院していただけるようになればと考えています。

この仕事をしていて気づいたのは、本来であればこちらがお金をいただく側なので患者さんに対して「ありがとう」と言うべきところなのですが、患者さんの方が「ありがとう」と言ってくださるということです。そんな仕事ができてとても誇りに思いますし、自分自身も患者さんを第一優先に考えて、感謝の気持ちを忘れないようにしています。

そして、診療の際は患者さんとの距離感に気を付けるように心掛けています。患者さんには様々な質問をするとお話しましたが、患者さんの中にはこちらが知りたい内容をどうしても教えてくれない方もいらっしゃるんですよね。そこを詰めすぎて距離感を間違えないようにしていますし、まずこちらがオープンな気持ちでいかないと相手も教えたいという気持ちにはならないと思うので、患者さんと接する際には明るくフレンドリーにお話するようにしています。

治したいという気持ちを変わらずに持ち続けて

当院に来る方は良くなるのが早いので、一度治ったとしても、ここに来れば治るからとまた無理してしまう方が結構いらっしゃいます。できれば無理をしないように気を付けていただきたいですが(笑)、そんな風に信頼していただけるのは嬉しいことですね。地域の方にも、一度検査してみる価値はあるんじゃないかと思いますので、治したいと思っている方にはぜひ来ていただきたいです。

開院してから6年が経ちましたが、当初からの「治したい」という思いは変わらず、気持ちも色褪せていません。今後もしっかり治すことを念頭に置いて、この場所で続けていきたいと思っています。

※上記記事は2021年10月に取材したものです。

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