黄 澤生 院長（むさしこすぎファミリー歯科)のインタビュー

親戚などのすすめから歯科医の道へ

もともと祖父母が歯科医だったんですね。親戚にも歯科医や衛生士など、歯科医療に携わっているものが多かったので、歯科医の仕事もいいよ、とすすめられたことが、この道を目指したきっかけだったように思います。とはいえ、今となっては歯科医になって本当によかったなと。学生時代は向いているのかな、と悩むこともありましたけど、治療を通して患者さんに「ありがとう」と言われるというのはこの職業ならでは、ですから。

実家が新丸子なので、小杉が再開発されるというのは結構早い段階で耳にしていました。それもあって開業するなら小杉でやりたいなと思っていました。ですが、再開発がなかなか進まず、街になるまで予定よりも時間がかかっていたんですね。勤務医や院長をつとめた後にご縁があって、まずは金沢文庫に「かなざわファミリー歯科」を開業しましたが、やっぱり小杉で歯科医院を開きたいという想いを捨てきれず、2019年に「むさしこすぎファミリー歯科」を開院しました。

子育て世代が通いやすいクリニックを目指して

今、僕も小杉に住んでいますが、だいぶ変わりましたよね。子育て世代がすごく増えましたし、そういった街の需要にも応えたいと当院のコンセプトは「子育て世代が通いやすいクリニック」。子育て世代の親御さんって、病院に行くのも一苦労じゃないですか。子どもを預けなくちゃ、とかいろいろあると思うですね。そういうことを考えずに気軽にいらしてもらえるよう、まずはベビーカーでそのまま入っていただけるよう院内をバリアフリー設計に。さらに待合室はもちろんのこと、個室の診療室にもキッズコーナーを設置しています。お子さんをキッズスペースで遊ばせながら治療を受けることもできますし、ご家族でいらしていただいて「次はお子さんの番ね」と順番に、ということも可能です。親御さんに安心して通ってもらえる歯科医院。それが、結果的にファミリーで通える歯科医院になるのかなと思っています。

患者さんに安心して治療を受けていただくために

普段の治療では、口腔内カメラを使って患者さんに自分のお口のなかを見ていただくようにしています。例えば、むし歯も治療の前、削っている最中、終わった後と都度、カメラを使って説明します。鏡で見てもらうだけでは患者さんに理解してもらうことが難しいと考えているため、ちゃんと納得していただいたうえで治療をすることを心がけています。インフォームド・コンセントというのは当たり前のことですが、歯科医院って口のなかで何をやられているか分からないから怖い、ということがあると思うんですね。何をやっているのが分かればもっと安心できて、気軽に治療に来ていただけるのかなと。そういったところで、患者さんの不安を取り除きたいなと思っています。また、小さいお子さんに対しても、ちゃんと今からこういうことをするよ、ということを伝えるようにしています。僕も自分が子どもを持つまで、こんなことを言っても理解できないだろうと思っていたんですが、意外と理解してくれるんですよね。2、3歳になれば説明すれば分かってもらえるので、親御さんと一緒に説明を聞いてもらうようにしています。

お悩みに幅広く対応できるように

治療の面では、大学病院勤務時代には入れ歯を専門にしていたので、補綴といったところは得意分野ではありますが、一般歯科の診療分野に関しては幅広く対応できるよう技術はもちろん、360度3D撮影できる歯科用CTや口腔内スキャナーなど、リスクを抑えた治療ができる設備なども整えています。また、子育て世代は特に毎日忙しいと思いますので、親知らずの抜歯など含めてできるだけ当院で完結できるようにしています。

ファミリーで気軽に通える環境を整備

今後は、もっと多くの子育て世代に当院を知ってもらい、「あの歯医者さん、通いやすいよ」と言ってもらえるようになりたいですね。お子さんが生まれて「歯医者さんっていつから通えばいいんだろう」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、歯が生えたら一度いらしてみてください。1歳半検診など区の検診をきっかけにいらっしゃる方も多いですが、歯が生えてきて気になることや心配なことがあるようでしたら気軽に連れて来ていただきたいですね。また、お子さんに歯科医院は怖いところ、と思ってもらいたくないので、当院では治療の最後にガチャガチャで遊んでもらうようにもしています。ご褒美じゃないですけど、行くのが楽しみな場所だと思ってもらえたらいいなと。小さなお子さまから高齢の方まで、気軽に通ってもらえる環境と設備を整えておりますので、ぜひ安心してご相談にいらしていただけたらうれしいです。

※上記記事は2024年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。