小野 賢 代表取締役（ファンスポクラブ新城)のインタビュー

さまざまな縁が重なってインストラクターの道に

学生時代、ゴルフを始め野球やバスケ等いろいろなスポーツをやっていたなかで、いずれはスポーツに関わる仕事がしたいなと考えていました。もともとはゴルフで選手を目指していたのですが身体を壊してしまったこともあって、最初はサポートする側、トレーナーを目指して専門学校に。そこに幼児体育インストラクターというコースがあり、当時の先生から「幼稚園で教えてみない？」と誘われたのが今の仕事に就くきっかけになりました。最初は個人でインストラクターをやっていたのですが、嬉しいことに少しずつ生徒さんが増え始め、レンタルスタジオではなく教室を構えることにしました。子育ての家庭も多く、環境の良いこの新城という町で2017年７月にこの「ファンスポクラブ新城」をオープンしました。

スポーツへの苦手意識を楽しいに変えてもらいたい

「ファンスポクラブ新城」は、運動って楽しいよねと思ってもらえる場所にしたいという気持ちで立ち上げた体操クラブです。「ファンスポ」というのも、スポーツを楽しんでほしいという意味で名付けました。選手を育成したい、大会に出したいということではなく、どちらかというとスポーツが苦手な子にスポーツを好きになってほしいという気持ちが強いです。僕自身は、父親がスポーツ好きだったこともあって小さいころからスポーツが身近なものだったんですが、世の中の子どもたちはわりとスポーツを苦手に思っている子が多いんですよね。でも、食わず嫌いなところもあって。実際にやってみたら、結構みんな「楽しい」と思ってくれるんです。今までやってこなかったから、という理由でスポーツに対して「無理」と思っている子が少なくないので、せめて自分の指導で「楽しい」と思ってもらえたら。ホームページにも書いていますが、嫌いなものは長く続かないと思うんです。だから、まずは嫌いを好きに変えて、その好きが少しずつでも長続きしていけばいいのかなと思っています。少しでもスポーツが好きになれば、小学校高学年になってクラブ活動を始めるときに選択肢が増えるでしょうし、その先に何か繋がるかもしれない。そのベースの部分を作るお手伝いを、この場所で出来たらいいなと考えています。

楽しく遊びながら学べる体操クラブ

いろんなタイプの体操クラブがあると思いますが、当クラブは「楽しく笑顔で」がコンセプトです。もちろん学校体育要領に沿った指導内容で、マット運動や鉄棒、跳び箱など指導もしますが、基礎体力の向上や苦手克服などを目標に楽しく学んでほしい。体操クラブだからといって、ひたすら跳び箱を練習するというわけでもありません。マットや鉄棒も、それだけやってもうまくならない。一見、全く関係なさそうな運動やゲームがそこに繋がることも多々あるので、楽しく遊びながら基礎体力作りをして、学校体育にも応用できるメニューを組んでいます。

基礎体力や運動だけじゃない“生きる力”を

お子さんと接するときに大事にしているのは、”話を聞いてあげること”。どうしても子どもって、一方的に言われることが多いと思うので「なぜ、そう思ったのか」を、ちゃんと聞くようにしています。自分が考えたことを言葉に出すというのは、話すことの訓練にもなりますよね。また、年長さん以上の子には最初の準備運動で前に出てお手本をやってもらうようにしているんですが、普段元気な子が前に出ると急にシュンとなってしまうこともあるんですよね。学校だと人前で発表する機会が増えると思うので、そういったところからもコミュニケーションをたくさんとるように意識しています。基礎体力や運動だけじゃない“生きる力”をつけていってほしいなと思っています。

少人数制で個々にあったメニューをカスタム

「ファンスポクラブ新城」は、楽しく明るくというのが一番のコンセプトです。公園などで体を使って遊ぶことが難しくなっている時代でもあり、ある意味、当クラブのような場所で体を使った遊びを教えてもらう時代になっているのかなとも感じています。当クラブは１クラス多くても12人。習い事が初めてのお子さんや、障がいをお持ちのお子さんにも安心して通って頂けるように、レッスンは基本的に先生が2人体制。全てのお子さんをきちんと見守っているという安心感を持っていただけると思います。人数が少ない分、一人ひとりときちんと向き合えることも特徴のひとつです。同じ時間のクラスに通っていても個々のレベルにあわせたメニューをカスタムしていますので、運動が苦手、嫌いというお子さんも安心していらしてください！

※上記記事は2022年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。