秋山 修 オーナー（Trimming Salon Alii（トリミングサロン アリィ）)のインタビュー

飼い犬のトリミングを自分で

自宅で犬を8頭かっているんですけど、トリミングをお願いするとなると費用も時間もかかってしまうのが悩みだったんですね。自分でカットできたら、それが解決するのかなとトリミングの学校に通うことに。でも、そこで技術を得たところで僕らのような年齢だとどこかに就職というのも難しくて。そういった仲間が学校にはたくさんいたので、その延長線上ではないですが、志を同じくする仲間たちが一緒に働けるような場所を作りたいと、学校を卒業後にTrimming Salon Aliiをオープンしました。

ワンちゃんごとのペースでトリミングを

一般的なトリミングサロンだと、ワンちゃんをお預かりしてトリミングをさっと終わらせて、というところが多いのかなと思うんですけど、慣れ親しんだ自宅から離れた場所で、洗われてカットされてというのが、やっぱり犬にとっては意外とストレスなのかなと。ですから、僕らはワンちゃんたちが嫌がらずにまた喜んで来てもらえる場所を提供したいと考えています。実際、トリミングサロンの近くに来ると後ろを向いて帰っちゃうワンちゃんもいるみたいなんですよね。そういう気持ちにならないように、まずお預かりしたら、この場所に慣れてもらうことから始めるようにしています。いきなりトリミングに入るのではなく、休憩を入れたり、おやつを食べたり。なかには、リラックスしすぎて寝ちゃう子もいますね。お預かりしたワンちゃんごとに、その子のペースで対応しています。

トリミング中の写真を飼い主さんに

お預かりしてすぐにトリミング作業に入らない分、お預かり時間は少し長めかと思います。その時間、飼い主さんには少しリフレッシュの時間にもなるのかなと。お預かりしている間の様子は写真に撮って飼い主さんにお送りしていますので、安心していただけますし、飼い主さんには、「トリミングしている最中の写真なんてなかなか見られないので助かります」という声をいただくことも多いですね。

コミュニケーションを第一に楽しんでもらう

お客さまからワンちゃんをお預かりして、楽しんでもらうというのが当サロンの一番のコンセプトなので、そこはスタッフ一同、共通認識を持ちながら接客しています。預けて終わり、ではなくワンちゃんとも、飼い主さんともコミュニケーションを取ること。どうしてもトリミングが苦手とか、トリミングに出したいけどどうしようかなと悩んでいらっしゃる方もいると思いますが、当サロンでお預かりさせていただければ、トリミングが嫌いになるということはなく、むしろ楽しんでいただけるんじゃないかなと。散歩中に当サロンの前を通ったワンちゃんがサロンに入ろうとしたとか、飼い主さん同士で情報交換をするなかでこのサロンを薦められたとか、うれしい言葉もたくさんいただいているので、それは伝わっているのかなと感じています。

月１で変わるフォトスポットも！

月に1度、テーマを変えてデコレーションしているフォトスポットも好評をいただいています。SNSを見て「このテーマ、まだやっていますか？」とお問い合わせいただくこともありますね。スタッフがいろいろとアイデアを出して作っていますので、今後も楽しみにしていてもらえたらうれしいです。また、体が不自由だったり、高齢だったりとトリミングが難しいワンちゃんについての対応も考えていきたいなとも思っています。今は年齢でお断りさせていただいているところもありますが、ご相談していただけたら解決策が見つかるかもしれませんので、一度お問い合わせください。美容室と同様、トリミングのサロンを変えるのはなかなか難しいところもあると思います。ワンちゃんと飼い主さんが納得して、楽しんでいただけるよう努力していますので、足を運んでいただけたら幸いです。

※上記記事は2023年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。