久保田クリニック 久保田 勇人 院長 HAYATO KUBOTA
昭和大学医学部卒業後、同大放射線科で医局長を歴任した後2005年元住吉で開業(東急東横線元住吉駅より徒歩5分)。放射線科で学んだ全身診療とヘリカルCTを用いた病変の早期発見・早期治療で地域医療に貢献
昭和大学医学部卒業後、同大放射線科で医局長を歴任した後2005年元住吉で開業(東急東横線元住吉駅より徒歩5分)。放射線科で学んだ全身診療とヘリカルCTを用いた病変の早期発見・早期治療で地域医療に貢献
中学の1年の頃、祖父が腎臓の病で亡くなりました。何しろ少し前までは丈夫でこれといった大きな病気に罹患したこともなく、よく一緒に遊んでもらっていたのです。急変して亡くなったことがショックで、「何とかできなかったものか」という気持ちがずっと残りました。
父が獣医師で子どもの頃からよく仕事の話は聞いていましたので、以前から生き物の身体を診ることに興味はありました。しかし自分が医師を職業とするのであれば人間を対象にしたいと思ってきましたし、祖父の一件でその気持ちはさらに強くなっていったように思います。昭和大学卒業後は同大医局で放射線を専門的に学び、20年近く患者さんのお世話をさせていただきながら研究活動を続けてまいりました。放射線科を選びましたのは、頭から足のつま先まで全身を包括的に診察できる科であったためです。いずれは内科医として開業することを念頭に置いていたため、全身を扱う放射線科で勉強してきてよかったと思っています。
当院の開業は2005年です。当初は医局での仕事がまだ残っていましたから夜間のみの開業だったのですが、2007年からはいよいよ終日開業の運びとなり、以降地域の皆様の健康管理に尽力させていただいています。中原区は働き盛りの比較的若い方が多くお住まいになっていることから、会社帰りでも受診できるように午後8時半まで診療しています。何か異変がありましたら、ご帰宅の前にお立ち寄りください。
また近隣の保育園、幼稚園、小学校など4つの教育施設で校医・園医も仰せつかり、お子さんの健やかな成長も手助けしたいと考えています。
診療方針は、(1)全身を診て患者さんのお身体を包括的に把握すること、(2)そのプロセスで小さな異変も拾い上げ、早期発見早期治療に結びつけること、の2点です。そのための検査設備整えてまいりました。当院で採用しているヘリカルCTは人体をらせん状(ヘリカル)に連続して撮影するもので、従来のCT装置に比べて撮影時間が短く一回の息止めで30cmの領域を撮影できます。X線ビームを連続的に照射することから、小さな病変でも早期発見できることが大きなメリットです。
ヘリカルCTで撮影した画像を元に全身を拝見し、急を要する疾病であるかどうかを見極めたうえでその後の診療方針を立てていきますので、患者さんにはより効率的で的確な診療をお受けいただくことができます。また武蔵小杉-元住吉地区では近年さらに医療施設が増えてきているため、これに伴って数々の病院・クリニックとの連携も進めてまいりました。
また当院でも健康診断を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。また不調があってもどこの医療機関を受診したらわからず悩んでいらっしゃる方のお力にもなりたいと考えています。
先ほども申し上げました通り、近隣の保育園、幼稚園、小学校など4つの教育施設で校医・園医を務めさせていただいています。お子さんの流行り病はそのときどきで異なりますが、現在最も注意していただきたい疾病は水疱瘡です。「大人になってから重症化するので子どものうちに」という話もありますが、近年は予防接種を二回受けて生涯で罹患を0(ゼロ)にすることをお勧めしています。
水疱瘡ウィルスが厄介なのは、高齢で免疫が落ちるようになってから「帯状疱疹」として出現するケースです。多くは皮膚に表出して痛みのある疱疹になりますが、時折ウィルスが耳や眼など顔周りに出ることがあります。この場合失明、難聴、顔面麻痺などの後遺症が残るほか、脳炎・髄膜炎を引き起こすリスクも報告されていて大変危険です。60歳以上で帯状疱疹に罹患する患者さんも増加傾向にあるため、なるべく早めに予防接種をお受けになることをお勧めします。
忙しい働き盛りの皆様には、生活習慣病が一番懸念される疾病ですね。「規則正しい生活」を何よりお勧めしたいのですが、お勤めの皆様にとって定時で帰宅するのはなかなか至難です。とはいえ、どこかで夕食の時間が遅くならないような工夫をしていただけたらと思います。遅くなればなるほど消化器に負担がかかりますし、就寝にも支障をきたしますね。
また通勤時間を上手に利用して、歩く時間も作っていただきたいと思います。患者さんにそのようなアドバイスをさせていただいている以上、わたしも努力をしなくてはなりません(笑)。体力をつけるためスポーツジムで汗を流しています。
診察で心がけていますことは、患者さんが緊張せずに何でもお話しいただける環境を作ることです。まずは不快に感じていらっしゃる痛み・症状を、次に病歴や生活環境をひとつひとつ丁寧にお聞きしていくわけですが、患者さんのお話の流れを変えたり止めたりしないよう、留意しています。
またわたしが患者さんにご病状や治療内容をご説明する際は、わかりやすく例えを取り入れながら平易な言葉でお伝えするようにしています。またご納得いただけたかどうかも重要です。お顔を拝見し少しでも疑問に思われているようでしたら、話を中断して何度でも質問できるようにと考えています。患者さんの年代も説明の仕方を考える上では大きなファクターですので、使う言葉を少しずつ変えながらご説明しています。
またホームページには特に記載していませんが、じんましんや湿疹なども診ることができますのでご相談ください。
※上記記事は2018年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
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