二村 哲 院長(ふたむら歯科クリニック)のインタビュー

ふたむら歯科クリニック 二村 哲 院長

ふたむら歯科クリニック 二村 哲 院長 AKIRA FUTAMURA

神奈川歯科大学卒業後、桐歯科医院、有馬歯科クリニック、こいけ歯科医院と三つの歯科医院で予防歯科を中心に、一般診療から口腔外科、そして訪問診療まで幅広く研鑽を積む。2007年3月、ふたむら歯科クリニックを開院(JR南武線 武蔵新城駅より徒歩5分)。

「なおすことで人の役に立ちたい」という思いが原点

私は小さい頃から細かい作業や器械いじりが好きでした。壊れてしまった時計などを分解しては中がどうなっているのか眺めていたものです。そして、次第に時計やラジオを修理することに興味を覚えました。壊れていたものが再び動く様子はとても楽しかったですね。この体験が次第に何かを直して人の役に立ちたいという気持ちへと変わって行きました。医療の世界を志したのはこうした体験がきっかけになっていると思いますね。高校生になり、自分が歯科矯正治療を受けたことで歯科医師を目指そう、と目標が具体的になりました。
大学卒業後は尊敬していた口腔外科の先生のもとで外科的治療を学びました。その後2ヶ所の歯科医院で予防歯科を中心に、一般歯科から往診治療まで幅広く研鑽。2007年、ふたむら歯科クリニックを開院いたしました。クリニックのある川崎は私が生まれ育った街でなじみがある地域です。雰囲気や住んでいる方の人柄もとても好きですね。開院の際に川崎を選んだのはいつかこの地域に貢献したいという思いがずっとあったからです。タイミングよくご縁があり、商店街の一角にある今の場所に開院することができました。勤務医として学んださまざまなことは今の診療の土台になっていると感じますね。(JR南武線 武蔵新城駅より徒歩5分)

患者さんと歯が喜ぶ治療がモットー

当院の診療モットーは「患者さんと歯が喜ぶ治療」です。当然のことですが、歯は一度削ったり、抜いたりしてしまうと元にもどりません。ジルコニアなど人工歯の素材は昔に比べ進化していますが、やはり、どんなに優れた物でも本来の歯には及びません。ですから当院では「なるべく削らず、抜かずにご自分の歯をできるだけ長く持たせることを目標として治療を行います。治療に際しては保険診療内での治療を主に考えます。また、治療の際の痛みや腫れが原因で歯科治療が苦手という方もいらっしゃると思いますので、治療の際には細い針や電動注射器を使用して麻酔の段階から痛みの少ない治療を追求していています。また治療にレーザーを用いることなどで、痛みがほとんどない治療を実現しています。このレーザー治療では腫れが抑えられるほか、殺菌効果もあるので、治療後の治りが早くなるというメリットもあります。
必要に応じてレーザー等も用いながら、可能な限り患者さんの歯を残す治療をして行きたいと考えています。
そして、治療と共に当院が大切にしているのが予防治療。歯科治療は治ってからの予防が大切です。院内には歯科治療ブースとは別に予防歯科専用のケアルームを設け、歯科衛生士とともに予防ケアに力を入れて取り組んでいます。ブラッシング指導やクリーニングも含めて歯をできるだけ長く残すにはどうしたらいいかを患者さんと一緒に考えていくのが当院の予防歯科治療です。当院の予防歯科プログラムでは保険内の治療も可能です。若いうちからご自分の歯を守り、充実した人生を送っていただくためにも予防治療を有効に活用して欲しいと思います。.
歯が喜ぶ治療をすることで患者さんに笑顔になっていただくこと、それが私達の目的であり喜びです。ご希望やライフスタイルに合わせた治療計画を提案していければと思います。

お子さんへの予防歯科から訪問診療まで

当院には、お子さんからご高齢の方まで幅広い年代の方が治療にいらっしゃいます。開院時に比べるとお子さんの患者さんが増えているほか、ご高齢の方も多くいらっしゃるので年代にあった歯科治療をご提案しています。例えばお子さんであれば、生活習慣の改善をアドバイスしながら、虫歯の原因をなくし予防するプログラムを行っています。今後は子どもたちの噛み合わせを正しい方向へ導くことや歯の成長を促す治療をもっと取り入れていければと思っています。
また、ご高齢の患者さんの中には病気などで寝たきりになり通院する事が不可能になる方も少なくありません。そうした患者さんにも歯科治療を提供するため、当院では地域と医科の先生方とも連携を取りながら訪問歯科診療にも取り組んでいます。訪問歯科治療で必要なことはただ歯の治療をするだけではありません。虫歯や歯周病の治療、歯の修復も必要不可欠ですが、一番大切なのは患者さんが最後まで生きがいをもって生き生きと過ごすことです。その一助になればと歯科衛生士による歯の研磨やクリーニングのほか、誤嚥性肺炎予防のための口腔ケアや嚥下訓練、生活の改善指導なども合わせて行っています。当院が目指しているのは地域の方のかかりつけ医です。これからも、歯科治療を通して地域の方のお役に少しでも立てればと考えています。

「削らない、痛くない」短期治療も可能な顎関節症への対応

当院に特徴的な治療の一つが「顎関節症」の治療です。顎関節症とは日常の顎への負担で顎が痛んだり、音がしたり、症状が悪化すると急に口が開かなくなることもある病気です。受診される患者さんの中にも、朝起きたら急に口が開かなくなった…という症状を訴える方もいらっしゃいます。
急に口が開かなくなった、という時はもちろんですが、「口を開けると顎が痛い」「カクンと音がする」「朝起きた時や食後に顎がだるい」「耳の前を押すと痛い」「顎を押すと痛い」といった症状を感じる場合には顎関節症の可能性があります。
応急処置として温めてマッサージをすることで痛みが和らぐこともあります。しかし、2~3日経過しても不快感が続くようであればまずはご相談いただければと思います。
額関節症の原因としてはその多くが歯を噛みしめることでかかる顎への負担です。上下の歯が接する時間は一日の中で合計わずか20分程といわれています。それ以上の時間、歯を噛みしめることは顎への大きな負担になるというわけです。ほとんどの方が、無意識のうちに歯を噛みしめていることで顎に知らず知らずのうちに負担がかかっていることが多いですね。
例えば、パソコン作業などで知らないうちに歯を噛みしめている、歯を噛みしめて力を入れる仕事をされている…といった要因のほかにもうつぶせで寝ている、という生活習慣が影響することもあります。また、現代はストレス社会です。日頃の仕事や家庭のストレスで知らず知らずのうちに顎に圧がかかっていることも原因の一つとしてあげられます。また、他にも顎をぶつけるなどの外傷が原因になることもあります。
この顎関節症の症状に関してはうすうす自覚している方も少なくないのですが、治療は歯を削られるもの、治療は痛いもの…というイメージを持つ方が多いようです。しかし、今ではそうした治療はほとんど行いません。研究が進み原因の究明が進んだからです。
ですから当院の治療はいきなり削る治療は行いません。まず、噛み合わせの診断をした上で痛みなどの直接的な症状に関しては薬やマウスピースを使用することで和らげます。それと共に、顎の筋肉のバランスを取るための施術や歯を噛みしめないように生活習慣の指導なども合わせて行っていきます。歯の強い接触を防ぎ、安静にすることだけで治ってしまう方も多くいらっしゃいます。個人差はありますが、当院で治療を受けた方の8割から9割は2週間から1カ月程度で治ってしまいます。顎関節症は心配な病気ではありません。きちんと治療をすることで短期間で治る病気です。

これから受診される患者さんへ

「歯医者さんへ行くと悪い所は全て治さなくてはいけない」、「一度に治療をしなくてはならない」、とお思いではないでしょうか。患者さんの中には歯科治療はハードルが高い、と感じる方が少なくありません。また、歯を抜かれるのが嫌だ、痛い治療は遠慮したい…という方も多くいらっしゃいます。
当院ではちょっとしたお口のご相談や、一部の治療だけを行うなど患者さんの要望に沿った診療・治療が可能です。例えば、困っている所だけ治療して欲しい、口内炎ができたので診てほしい、歯医者さんに行くかどうか迷っているのでまずは相談だけしたい、といった方でも大歓迎です。虫歯があるけれど、今は治さないということや気になる所を少しずつ治すということも可能です。ただし、歯は自然に治ることは少ないため、早めの受診をおすすめします。
残せる歯は残していくのが当院のモットーです。ほかの歯科医院で抜かれるという話をされて治療に不安がある場合もご相談ください。痛みも極力出ない治療を行いますので、安心していただければと思います。当院では健康保険内で多くの治療を行っています。ご要望を言っていただければ、患者さんの望む治療を提供できるように努力して参りますので、お気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

ふたむら歯科クリニック 二村 哲 院長

ふたむら歯科クリニック二村 哲 院長 AKIRA FUTAMURA

ふたむら歯科クリニック 二村 哲 院長 AKIRA FUTAMURA

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: 散歩、ランニング、読書
  • 好きな本・作家: 癒す心、治る力(アンドルー・ワイル)
  • 好きな音楽・好きなアーティスト: サラ・ブライトマン

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