吉井 健介 院長(パークシティ歯科)のインタビュー

パークシティ歯科 吉井 健介 院長

パークシティ歯科 吉井 健介 院長 KENSUKE YOSHII

経済学部卒業後昭和大歯学部へ編入。文系学部で学んだビジネスセンスを活かして武蔵小杉で開業(東急東横線武蔵小杉駅より徒歩2分)。定期カンファレンスで、精鋭ドクターとともに常に最善の治療方法を協議。

経済学部から歯学部へ。またとないチャンスに心が躍った日々

実家は祖父の代から水道設備業を営んでおりまして、新築住宅のお風呂・トイレの設置や修理を担う職人として働いてきました。わたしもいずれはこの会社を継ぐものと思い、高校生の頃から現場に出て実家の手伝いを積極的にしてきました。将来は経営を任されることになるわけですから、大学も企業経営に関することを総合的に学べる経済学部に入り、実家を継ぐまではほかの業種で修行をしようと考えました。

経済学部を卒業した後は、就職氷河期ではありましたが生命保険会社から内定をいただきました。ほっとして年末を迎えようとしていたのですが…..その会社は翌年他の企業に吸収合併されるそうだと教授から耳打ちされました。そんな「青天の霹靂」な出来事にしばし茫然としていたのですが、気を取り直してたまたま手に取った雑誌に昭和大学歯学部編入試験の募集要綱が掲載されていました。

なんと試験科目は小論文と面接のみ。大学側は学内の雰囲気や偏った学生気質(医学部・歯学部の学生の大半は医師・歯科医師を親に持つお子さんであることなど)に風穴を開けたかったようで、ほかの世界も見てきた人生経験豊かな人や、文系出身者にも広く門戸を開きたい意向があるようでした。そんな募集要項に大きな感銘を受けて受験したところ、合格してしまったのです。後でお聞きした話によると、「何もわからない人にいちから説明する」ことをテーマにした小論文が、教授たちに評価されたようでした。

わたしは長男でしたので、親が二つ返事で進学させてくれるわけはなく、その先は家族会議で大もめにもめました。しかし文系のわたしが歯学部に入ることは、千載一遇のチャンスです。「借りは後で返すから」と説得し、めでたく入学がかないました。

大学での専門は美容歯科です。この科を国内で最初に作ったのは昭和大学で、大学側も力を入れていましたし、先生も熱心にたくさんのことを教えてくださいました。卒業後は医局に残る道もありましたが、すでに30歳になっていたこと、そしてインプラントの施術をしっかり学びたかったことから、その後はインプラント施術を専門とするクリニックで5年間修業するほか、銀座分院で美容歯科について多くを経験しました。インプラント術前の骨移植で第一人者とされる先生の実践コースにも1年間通って難しい症例にも対応できるよう、しっかり学ばせていただきました。

当院の開業は2016年12月です。もともとはほかの先生が分院として経営されていたのですが、「手が回らなくなってきたので、引き継いでほしい」とお声をかけていただきました。

吉井 健介 院長

8名のドクターが「適材適所」で専門を分散化。カンファレンスで患者さんのニーズをとことん協議

当院では非常勤歯科医師も含め全部で8名のドクターがお世話をさせていただいているのですが、それぞれが入れ歯、インプラント、麻酔などの高度な技能を持つスペシャリストです。普段は大学病院の第一線で活躍されている先生もいます。わたし自身も美容歯科・インプラントの2つの専門を持っていますが、一方で「ディレクター」あるいは「コーディネーター」としての役割を併せ持ち、それぞれの症例に応じて最適な技能を持つドクターを割り当てられるよう、日々検討を重ねています。

患者さんにはより的を射た快適な治療を受けていただきたいので、院内ではカンファレンスを定期的に開催し、ドクター全員で担当の症例を多角的な見地で協議・検討しています。多くの歯科医院では院長先生おひとりですべての治療を担当され、治療の結果は院長先生おひとりの技能に依存することになってしまいます。当院は専門領域を分散化することで、より的確な治療を実施できるようにしています。

カンファレンスは、先生同士の意見交換の場であると同時に、わたし自身がたくさんの専門知識を習得する場でもあります。そして学んだことは、きちんと患者さんに還元します。当院のコンセプトは、「最新の治療を相談できる地元のかかりつけ医」であること。大学病院まで足を運ばなくても、武蔵小杉で専門的な治療が受けられるのです。ずっと温めてきた構想がかなって、満足しています。

世界No.1シェアのインプラント製品を採用。精度・安全性は折り紙付き

当院は、インプラント担当医のほか各専門医と検討のうえ、安全・良質で、痛みの少ないインプラント治療を実施しています。他院であればインプラント専門医がすべての工程を担当しますが、当院では麻酔医をはじめとした専門医が協力し、それぞれの患者さんの疾病の度合い、口内環境、ご持病と常用薬などを総合的に把握し、ベストな施術を検討するのです。

使用するインプラント製品は、世界でNo.1のシェアを誇るスイス・ストローマン(Straumann)社製で、精度と安全性に優れています。(1)術前の徹底的なシミュレーションによる誤差の少ない手術、(2)部品の高い適合精度、(3)インプラント周囲炎(インプラント周りの骨が溶けてインプラント自体が抜ける病気)を起こしにくい表面加工法「SLA®サーフェイス」などにより、術後長期にわたる安定性が保証されています。このインプラント製品は日本中の歯科医院で採用されているため、お引越しをされた後に違和感を感じられても、その地域のクリニックでご相談いただけます。当院ではこのストローマン社製しか採用していません。ストローマン社の製品にもいくつかグレードがありますが、最もハイレベルなものを使います。体の中に入れて長期間使うものだからこそ最も良いものをとの考えからです。

さらにインプラント手術の恐怖心を緩和するため、腕の静脈に点滴で鎮静剤を注入し不安や緊張を和らげる「静脈内鎮静法」もご用意しています。この鎮静法は全身麻酔と比較して安全性が高いことで知られていますが、まれに血圧・呼吸に影響を及ぼす場合があります。当院では麻酔専門医が患者さんのお身体の状態を把握したうえで適応の可否を検討し、万全の体制で実施しますので、どうぞ安心してご相談ください。

吉井 健介 院長

かぶせものやつめものが最大限長く使える治療を

常日頃わたしたちが心がけていることは、患者さんの治療方法にできる限りの選択肢をご提示し、それぞれのメリット・デメリットをご理解いただくまで丁寧にご説明することです。医療には必ずメリットとデメリットがあります。説明の後は患者さんに一度持ち帰っていただき、決して早急にお決めにならないようお願いしています。

月並みに聞こえるかもしれませんが、歯のスペシャリストであるわたしたちが、専門家目線で患者さんにご説明をしてはいけないと思います。歯学部に入る前のわたしは、ずっと患者さんの立場で歯科医院の扉を叩いてきました。そのときの気持ちを忘れないよう、自戒しながら診察に臨むようにしています。

そしてお選びいただいたかぶせものやつめものが、最大限長く使える丁寧な治療をするよう、いつも先生たちに指導しています。

年中無休でお待ちしています。

先ほども申し上げましたが、院内にはそれぞれ高度な技能を持つスペシャリストが揃っています。さらに受付スタッフ以外は全員歯科衛生士の資格保有者です。これは患者さんがすべてを安心して任せられる環境を整えるため、こだわって実践してきたことなのです。

またより多くの患者さんのご要望にお応えするため、年中無休体制で診察しています。夜は20:00まで開いていますので、お仕事の最中に歯に違和感を感じたときも、お帰りの際にお立ち寄りいただけます。

※上記記事は2018年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

パークシティ歯科 吉井 健介 院長

パークシティ歯科吉井 健介 院長 KENSUKE YOSHII

パークシティ歯科 吉井 健介 院長 KENSUKE YOSHII

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: 自動車の整備、模型の組み立てなど
  • 愛読書: 「深夜プラス1」(ギャビン・ライアル著、早川書房刊、1965年)
  • 好きな映画: 「プラダを着た悪魔」(米20世紀フォックス、2006年)
  • 座右の銘: 一期一会
  • 好きな場所: 箱根

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