酒井 毅 院長(武蔵新城メディカルクリニック)のインタビュー

武蔵新城メディカルクリニック 酒井 毅 院長

武蔵新城メディカルクリニック 酒井 毅 院長 TSUYOSHI SAKAI

東京慈恵会医科大学卒業。同大学大学院医学研究科・博士課程修了。国立病院機構東京医療センター 一般内科で初期研修終了後、東邦大学医学部付属大橋病院循環器内科に在籍。済生会横浜市東部病院循環器内科医長、同病院不整脈科部長を歴任。2024年5月に『武蔵新城メディカルクリニック』院長に就任(JR南武線「武蔵新城駅」北口より徒歩2分)。

循環器のみならず、あらゆる身体のお困りごとを拝見

祖父が長野で医師をしておりました。その祖父が「自分の家族だと思って患者さんを診てるんだよ」とよく話していました。その言葉が非常によく印象に残っていたんですね。学問的にも生物や化学が好きだったものですから、それらを活かせて、かつ、幼い頃からの想いを果たせると思い、医師を志したのです。

循環器内科を選んだのは、病気を治せる内科、という点でした。外科は手術等で病気を治すことができますが、一般に内科は病気をコントロールすることが主となります。内科でありながら、外科のように手術を手技でもって治せる。その点を非常に魅力に感じましたし、診断から治療まで、すべてを担えるということに大きなやりがいを感じたのです。

『武蔵新城メディカルクリニック』は20245月に開院いたしました。大きな病院では、専門分野を診る役割を担います。逆に言いますと、それ以外のことまで診ている時間はないのが現状です。心臓が悪い方も、糖尿病等、他の病気を持っておられる方は多数おられます。循環器に限定することなく、患者さんのすべてを診させていただきたいと考え、開業を決断したのです。

開院からまだそれほどの日は経っていませんが、循環器の方はもちろん、風邪や腹痛などの急性症状を訴える方、あるいは糖尿病等、生活習慣病を抱えた方も多数おいでになっておられます。年齢層としても幅広く、当初思い描いていたように、あらゆる世代の方を診ていくということが実現しており、新たなやりがいを感じているところです。

患者さんと「ともに生きる医療」を目指して

祖父の言葉ではありますけども、患者さんを自分の家族と思い、真摯に、そして一緒に治療に取り組んでいきたいと考えています。

具体的には、その人ができることを一緒に探っていく、ということになるでしょうか。例えば食事の管理1つとってみても、厳しいこと、難しいことを要求しても、患者さんがそれをできなければ意味がありませんし、またできたとしても、長続きしないのではこれも意味がありません。これまで医師として様々な方にお会いし、相応の経験を積んでまいりました。培ってきた知識と経験をもとに、しっかりと話し合い、ともに考え、ともに歩んでいく姿勢で患者さんと向き合ってまいります。

循環器専門医として、不整脈専門医として

循環器の診断では、心電図やホルター心電図、超音波検査などを用い、診断をしていくことになります。その際、私の場合は不整脈を専門にしてきましたので、数字だけを追うのではなく、その方の心臓の状態を類推しながら診ていけることが特徴です。実際にこの人の心臓は内側から見るとどうなっているか。イメージしながら、考えながら診療を進められるのは強みの1つと考えています。

治療のご案内にしても同様です。不整脈でカテーテル治療が適応になる方もいらっしゃいますが、それが実際にどのようなっもので、どういうメリットがあり、どのようなリスクがあるのか。実際の経験に基づき、ある種、リアリティのあるお話ができることは、患者さんの不安を払拭する手助けになると考えています。

高齢化社会が進んでいくに従い、脳梗塞のリスクとなる心房細動という不整脈が注目を集めてきています。循環器のあらゆる分野を経験してきた循環器専門医として、その中でも不整脈を中心に手がけてきた不整脈専門医として、その経験と知識を役立てていければと考えています。

顔の見える医療連携を実現し、安心と信頼をもってお任せいただける専門クリニックを目指して

大きな病院には、急性期を診るという使命があります。しかし、急性期をしのいで慢性期の管理となってきますと、それをやっていては医療が回っていかないという現実があります。勤務医時代、慢性期の管理をお任せする受け皿の選定には大変苦慮していたところで、今、街のクリニックの医師となり、その役割を担っていければと思っています。状態が変化し、必要であれば再び病院のほうで然るべき処置をお願いすることも出てくると思いますが、その際にはこれまで培ってきた人脈を生かし、適切な医療機関へとご紹介することが可能です。これは循環器以外の分野についても同様で、医療連携を密なものとし、患者さんの不安を払拭できるよう努めてまいります。

これから受診される患者さんへ

これまで感じたことのない症状が自覚されると、不安を感じられるのは無理のないことです。それがわからぬまま過ごされると、かえって不安が募ることになりますので、何か不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。私は循環器の専門医であると同時に、総合内科医専門医としてこれまで十分にトレーニングと実践を積んでまいりました。お身体のことで何かしらご不安がありましたら、気軽に話していただければと思います。

 

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

武蔵新城メディカルクリニック 酒井 毅 院長

武蔵新城メディカルクリニック酒井 毅 院長 TSUYOSHI SAKAI

武蔵新城メディカルクリニック 酒井 毅 院長 TSUYOSHI SAKAI

  • 出身地: 長野県
  • 趣味: 旅行
  • 好きな本・作家: 歴史物/司馬遼太郎
  • 好きな映画 : 『関ヶ原』
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きな観光地: イタリア
  • 座右の銘: 「正直であること」

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